Googleからのアクセスに対して、Google Analyticsではキーワードがすべて(not provided)と表示されるようになってしまった。
普通に考えたらRefererに入っていると思うのですが、どういった動きになっているのか調べてみました。
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Refererの通常の動き
通常のHttpのページとHttpsのページ間で遷移した場合、Refererは以下のような動きになります。
遷移元 | 遷移先 | |
---|---|---|
HTTP | HTTPS | |
HTTP | ○ | ○ |
HTTPS | × | ○ |
○・・・RefererがHeaderに付与される。→ キーワードが取できる
×・・・RefererがHeaderに付与されない。 → キーワードが取得できない
GoogleのページはHTTPSになっているため、単純にランディングページをHTTPSにすればキーワードをとれるのでは?と考えて実験してみました。
Googleからのアクセスの動き
Chromeのデバッグコンソール(F12ボタンで表示されるやつ)を使って、Google(HTTPS)から検索結果のページ(HTTPS)への遷移を確認してみた。
検索キーワード:SSL
遷移先ページ:日本ベリサイン
どうやらGoogleからサイトへ遷移した時点で渡されるRefererに対して、すでにキーワード含むパラメータがカットされているようです。
そしてGoogle Analyticsへは__utm.gifにて以下「遷移元:google」「種別:organic」「キーワード:(not provided)」と渡されています。
つまり、HTTPS → HTTPSの遷移の場合でも、RefererがGoogleにてカットされているため、Webサーバのアクセスログから取得しようにもお手上げなのです。
対策なしですね・・・
何がそんなに困るのか?
素人知識で書いていますが、ここまで読んでいただきありがとうございます♪
で、キーワードが取れなくて(not provided)になることがなぜそんなに問題なのか?と思う方もいると思います。
自分が思うところ以下だと思います。
※他にあればコメントもらえるとうれしいです。
困るのはだれか?
→ おそらくWeb制作者やWeb運用者
なぜ困るのか?
→ 選定したキーワードが適切で成果(コンバージョン)に結びついているのか判断できない
特にWeb制作者は1)キーワード選定、2)ページ制作、3)ローンチ後の効果測定が簡単に言うとサービスの流れだと思います。
この3)の効果測定があいまいになってしまうから、1)2)で手探りの部分が出てきてしまうのです。
現時点ではGoogleのみが(not provided)を実施しているため、すべてのキーワードが取れていないわけではないのですが、これにならってYahooやBingなどほかのサイトも対応を始めたら、本当に大変になってきます。
ちなみにGoogleは検索結果をクリックしてサイトへ遷移する際に、別のパケットをGoogleへ送信しています。(パケットキャプチャをして分かりました)
おそらく、ウェブマスターツールへのクリックを通知するためのものだと思うのですが、裏を返せばウェブマスタツールとGoogle Analyticsを提供しているGoogleはどのキーワードが成果につながるか把握できてしまうということです。ずるいですねw
まとめ
もしかしたらキーワードを取れるのではと思い調べ始めたのですが、何とも残念な結果です。
当面はウェブマスターツールの検索クエリから流入多いキーワードを特定して、人気のあるキーワードを想定するしかないですね。
あとはGoogleが方向転換して昔のようにキーワードを公開してくれるのを待つか・・・
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