Androidのアプリ開発に必要なSDKですが、SDK Managerを利用することで簡単にインストールする事が出来ます。
しかし、すべての項目をインストールすると数十ギガバイトの容量が必要となります。
開発するために最低限必要な項目は何なのかを整理したいと思います。
Index
開発想定ケース
各項目に対して以下の開発及び環境を想定した場合に必要となる内容を整理しています。
開発想定ケースが変わった場合、選択する項目も変わってくるので概要を参考に選んでください。
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | Androidスマートフォン向けアプリ |
ツール | Android Studio 1.5 |
OS | Ubuntu 14.04.3 LTS |
PC | Let’s Note CF-NX1 |
CPU | Intel(R) Core(TM) i5-2540M CPU @ 2.60GHz |
Tools 項目
基本的にはすべてがインストール対象となります。Build-Toolsは最新バージョンのものを入れるのが良いと思います。
項目 | 概要 | 対象 |
---|---|---|
Android SDK Tools | AndroidのSDK管理、開発・デバッグを行う上で必要となるツール一式 | ○ |
Android SDK Platform-tools | Androidの開発・デバッグを行う上で必要となるツール一式 | ○ |
Android SDK Build-tools | Androidアプリケーションを開発する上で必要となるビルドツール一式。アプリの対象バージョンとビルドツールのバージョンに注意 | ○ |
Android x.x 項目
アプリの対象バージョンに合わせたバージョンを導入する必要があります。
ここはすべてを入れると非常に大きくなるため、必要最小限に入れています。
項目 | 概要 | 対象 |
---|---|---|
Documentation for Android SDK | ドキュメント一式がローカルにダウンロードされる(SDKフォルダ/docs配下)、インターネットが見れれば必要ない? | |
SDK Platform | 開発に必要となるライブラリやツール一式 | ○ |
Samples for SDK | 対象APIバージョンのサンプルソースがダウンロードされる(SDKフォルダ/samples配下) | |
Android TV xxx System Image | Android TV 用システムイメージ | |
Android Wear xxx System Image | Android ウェア 用システムイメージ | |
xxx System Image | Android 端末用システムイメージ(※) | ○ |
Google APIs | Google PlayなどのAPIサービスを利用する場合は必要 | △ |
Google APIs xxx System Image | Google PlayなどのAPIサービスをエミュレータで利用する場合のシステムイメージ | △ |
Sources for Android SDK | Android側のソースファイル一式、デバッグなどであると便利なので入れた方が良い | ○ |
※「xxx」の記載は以下のように対象とするCPUを選択します。
Android x.x 項目(CPUの種類)
※日本で市販されている端末はARM系が多いのでARMを入で入れた方がよさそうですが、実際には重くて細かく稼働確認する場合は使い物になりません。。。実機で最終試験を想定するとして開発中のエミューレタはIntel系+
HAXMがよさそうです。
項目 | 概要 | 対象 |
---|---|---|
ARM EABI v7a System Image | ARM系CPUのエミュレート用システムイメージ | |
Intel x86 Atom_64 System Image | Intel系64ビットCPUのエミュレート用システムイメージ | |
Intel x86 Atom System Image | Intel系32ビットCPUのエミュレート用システムイメージ | ○ |
Extras 項目
開発時のサポート的なツール群になりますが、今回「○」をつけているものは入れておいたほうが良いと思います。
項目 | 概要 | 対象 |
---|---|---|
GPU Debugging tools | UI描画の負荷(ボトルネック)を可視化するツール。性能試験では一度使ってみたい。 | △ |
Android Support Repository | Android Studioで開発している場合、Android Support Libraryを選択した場合は合わせて選択が必要。 | ○ |
Android Support Library | 標準で提供されているライブラリ一式 | ○ |
Android Auto Desktop Head Unit emulator | Android Auto 対応の車載キットの開発用エミュレータ | |
Google Play services | Google PlayサービスのAPIを利用する場合は選択する。GCMや地図、認証、広告などを利用する場合は必要。 | |
Google Repository | Google Play Servicesを利用する場合は合わせて導入必要 | |
Google Play APK Expansion Library | APKに入らないリソースファイルなどをダウンロードする仕組みを作る場合に利用するライブラリが含まれます。 | |
Google Play Billing Library | Google Playによる課金アプリを開発する場合に必要となるライブラリ一式 | |
Google Play Licensing Library | アプリ利用ライセンス(課金状態や有効期限など)のチェックを行うためのライブラリ一式 | |
Google USB Driver | USBデバッグするためのドライバ | ○ |
Google Web Driver | ブラウザを利用したサイトの自動テスト用ドライバ | |
Intel x86 Emulator Accelerator (HAXM installer) | Intel系のエミュレータの最適化ツール | ○ |
まとめ
今までは「これってなんだろう?」と思いながら入れていたため、ディスク容量を20GBも使用していることもありました。
今回、あらためて整理したことで本当に必要なものが何なのかを把握できるようになったともいます。
また、「GPU Debugging tools」のように実際のテストフェーズでは使ってみたいと思うツールも出会えました。
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